薄焼き卵(うすやきたまご)は、鶏卵を溶きほぐしたものを焼き固める料理の一つで、薄く伸ばして焼いたものを指す。
薄焼き卵は卵焼きと違って半熟にならないことが特徴である。卵白を切るようにしてよく溶いた卵を油によくなじんだフライパンで焼く。焼く際にごく弱火または火を切って余熱で焼くようにする、あるいはフライパンを火から浮かせてあぶるようにする。ある程度火が通らないとフライパンからはがすことができないが、火が通りすぎるとぱさぱさで食感が悪いことこの上なく、調理する人の技量が問われる料理でもある。
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オムライスには欠かせないが、近年では半熟のオムレツを切り開く方式のオムライスも普及しているので、薄焼き卵は次第に重要度が減っている。巻き寿司の海苔代わりに使われることもある。江戸前の握り寿司にもかつては柏づけ(柏餅のように薄焼き卵で寿司飯を包むもの)と呼ばれる寿司があったとされるが、ほとんど見られなくなっている。食品会社からも錦糸卵シートとして販売されているので、外食産業においては薄焼き卵を焼く技術は徐々に失われつつある。
錦糸卵 [編集]
薄焼き卵を細切りにしたものが錦糸卵である。文字どおり錦の糸のように明るい色彩を持つことからこの名がある。ちらし寿司や冷やし中華には欠かせないものだが、上記のように薄焼き卵そのものが非常に難しい料理のため、現在は食品会社などからパック詰めのものが売られている。これは電子レンジに使うマイクロ・ウェーブにより調理・乾燥されたもので、非常に薄く、まさに糸のように出来上がっている。しかし均等に加熱されていることで、食感はぼそぼそして味つけも画一的に感じられて好まない者もいる。
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